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新たな日常を暮らす住宅 感染対策・防災機能が標準搭載に ~その1~

2021.5.11|業界の知識を深める

  • 感染対策
  • 防災機能
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住宅意識の変化を捉えた提案を

1年前、新型コロナウイルス感染症の影響がここまで長引くとは想像もしていなかった。2年目に突入した現在、第4波により再度新規感染者数が増加しており、「Afterコロナ」ではなく「Withコロナ」の時代として、生活様式の変更に加えて住まいに対する意識を変えていく必要に迫られている。新たな日常を安心・安全・快適に暮らしていくためには、様々な災害に対する住宅の備えに加え、コロナ禍での経験を踏まえた新しい提案もほしいところだ。(ライター 玉城麻子)


〝新たな日常〟を組み込んだ新計画

社会環境の変化や新たな日常を考慮した、新たな住生活基本計画が3月19日に閣議決定された。20年2月以降から続く新型コロナウイルス感染症の影響で生活は大きく変わり、また多発する自然災害によって住まいに対する防災の意識も高まっている。今回の計画は、21年度~30年度(5年ごとに見直し)の10年間において、少子高齢化や空き家問題といったこれまでの課題に加え、新しい日常や自然災害に対する住宅のあり方などを示した。

住生活を取り巻く環境は、子育て世代の減少や高齢者世帯の増加、旧耐震基準や省エネルギー基準未達成の住宅ストックの増加に加え、管理不全の空き家も増加している。またコロナ禍が続き、感染対策に加えてテレワークや在宅勤務など働き方も大きく変化。更には、自然災害が頻発・激甚化していることも大きな課題となっていることから、①社会環境の変化、②居住者・コミュニティ、③住宅ストック・産業――の3つの視点による8つの目標を設定した(表1)。