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効率的な学習法を身につけスキルアップ ~その3~

2021.4.26|資格取得

  • 勉強法
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コロナ禍を嘆く人は多い。しかし、物事には、「表」もあれば「裏」もある。災厄は、一時も早く克服しなければならないが、そう簡単にできそうもない。となれば、コロナ禍の「表」の面を生かすことを考えようではないか。「表」の面と言えば、例えば通勤時間がなくなり、自由にできる時間が増えたとか、電車の混雑が少なくなり、身を入れて勉強をできるようになったとか、というメリットがある。実は、この時間を活用して、今まで出来なかった資格取得に挑戦する人が増えているのだ。そこで「成果をあげる資格取得」に焦点を当ててみよう。(資格コーディネーター 高島 徹治)

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重要ポイントをたたき込む

記憶に徹する「記銘学習法」

3回目の学習は、いよいよ重要ポイントを、脳のなかに本気で押し込む「記銘学習法」である。記銘とは、「記憶」し、「刻みつける」という意味である。(図3)

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図3「記銘学習法」の仕組み


要点の復習に絞る

この段階では、テキストの全文を読んではいけない。すでに拾い上げられた事項を復習することだけにしぼる。重要な箇所には、2回目の「ブル学習法」の時に、すでにマーキングが刻印されているのだから。マーキングの箇所だけ、拾い読みして、万一忘れかけている箇所があったら、その部分にしぼって全文を読み直せばよいのだ。

これは、理解の浅かった部分を補う行為でもある。なぜなら、忘れている原因は、たいていよく理解されていないからなのだ。記憶できている、できていないというよりも、そもそもその前段階の「理解」ができていないことがほとんどなのだ。

以上が、「高島式3回転学習法」のあらましだが、私は、この方法を駆使して、多いときには、年に10もの資格試験を突破してきた。実績に裏打ちされた勉強法なので、ぜひ採用していただきたい、と思う。(図4)

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図4 3段階のレベルに応じて効果的な学習法を組み合わせる


〝説得〟ではなく〝納得〟

さて、資格を取得したら、次はその活かし方である。これを考えてみよう。この場合、2つの道があるのではなかろうか。一つは、取得した資格の知識を前面に立てて、知識で勝負する方法だ。これは、中小企業診断士や社会保険労務士、税理士のような、知識で勝負するタイプの資格には向いているかもしれない。

しかし、宅建士のような、わりあい合格率が高い資格の場合は、あまり前面に押し立てるのは、どうかと思う。営業の世界には、「お客様を説得しようとしてはいけない。納得してもらえばよいのだ」という鉄則がある。

つまり、「人間には情と理があり、このうち優位に立つのは情である」という考え方だ。

初心のうちは、ともあれ相手を説得しようと夢中になりがちだ。だが、ここはグッとこらえて、まず相手の話に耳を傾けよう。


相づちで聞き上手に トップパーソンの共通点

トップ営業パーソンの多くに共通している傾向がある、という。それは、その人たちの多くが「聞き上手」であり、決して「話し上手」ではないということだ。

人は、誰でも、自分のことを語りたいという欲求を持っている。そこに照準を当てるのだ。特に社会的な立場の高い人ほど、これまでの自分の苦労やどうやって苦境を乗り越えてきたかなどを語りたがるものだ。

上手な聞き役に徹する最良の手段は、「相づちを打つこと」だという。よく使う言葉は「なるほど」「そうですね」という肯定的な相づちだ。そして、相づちの高等技術は、相手の話したことを繰り返すことだという。

人は、自分を受け入れてくれる人に対してのみ心を開く。あなたが相手を受け入れれば、相手もあなたを受け入れてくれるのだ。

『住宅新報』2021年3月2日号「仕事に活かす不動産の資格特集」より)

その4へ続く