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効率的な学習法を身につけスキルアップ ~その2~

2021.4.26|資格取得

  • 勉強法
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コロナ禍を嘆く人は多い。しかし、物事には、「表」もあれば「裏」もある。災厄は、一時も早く克服しなければならないが、そう簡単にできそうもない。となれば、コロナ禍の「表」の面を生かすことを考えようではないか。「表」の面と言えば、例えば通勤時間がなくなり、自由にできる時間が増えたとか、電車の混雑が少なくなり、身を入れて勉強をできるようになったとか、というメリットがある。実は、この時間を活用して、今まで出来なかった資格取得に挑戦する人が増えているのだ。そこで「成果をあげる資格取得」に焦点を当ててみよう。(資格コーディネーター 高島 徹治)

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ひたすら読み進む

全体把握は「サラブレッド学習法」

「サラブレッド学習法」は、競走馬のサラブレッドの例えで、私が作った言葉。サラブレッドは、競走馬の宿命で、レースがスタートするとゴールまで目もくれずに疾駆する。このように、読み始めたら、ただひたすらに読み進めて、一刻も早くゴールを駆け抜けるのが「サラブレッド学習法」だ。


目的は内容の理解にあらず

この段階では、内容の理解が目的ではない。したがって、途中で疑問を感じたりしても立ちどまらず、早く読み通してしまう。

「サラブレッド学習法」を、テキストの読み初めに置くのは、まずは全体像を朧げながらも把握するためだ。

このように学習を始めることで、およそ次のことが、わかってくる。

①これから勉強する科目の内容

②その難しさ、やさしさの程度

③自分の実力と比べてどうか

④全体の構成や構造は、どんな仕組みになっているのか

⑤個々の知識は互いにどんな関係に立っているのか

以上の、ざっとあらましがわかれば、それでいい。(図1)

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図1「サラブレッド学習法」の仕組み


反芻して読み解く

本番に「ブル学習法」

さて、2回目は、「ブル学習法」を行う。実は、この段階こそが勉強の本番で、これにはかなりの時間配分をしたい。

この語も私の造語で、英語のブル、つまり雄牛のこと。英語では、株式の強気の相場を示す言葉でもある。牛は、馬と違って、動作がのろのろしているので、こう名付けた。


スピードは二の次

スピードは二の次で、じっくりと繰り返して読み込むのが、この段階の特徴。内容をしっかりと理解し、要点を頭に詰め込むわけだ。

具体的には、

①テキストをよく読んで、内容をとことん理解する

②もし、理解できない箇所があれば、調べあげて疑問を氷解させる

③それとは別に、重要なポイントをマークする(マーキング)

④いずれ暗記しなければならなくなる項目はカードに書き出すか、スマホに吹き込む


繰り返し理解する

牛は、「反芻行為(ハンスウコウイ)」という特有の消化行為をする。一度飲み下した食物を、ふたたび口の中に戻して噛む。この行為が2回目学習の姿とそっくりなのだ。つまり、一度脳の中に入れた知識を、何度も取り出してきて理解し直すわけである。(図2)

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図2 「ブル学習法」の仕組み


『住宅新報』2021年3月2日号「仕事に活かす不動産の資格特集」より)

その3へ続く