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効率的な学習法を身につけスキルアップ ~その1~

2021.4.26|資格取得

  • 勉強法
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コロナ禍を嘆く人は多い。しかし、物事には、「表」もあれば「裏」もある。災厄は、一時も早く克服しなければならないが、そう簡単にできそうもない。となれば、コロナ禍の「表」の面を生かすことを考えようではないか。「表」の面と言えば、例えば通勤時間がなくなり、自由にできる時間が増えたとか、電車の混雑が少なくなり、身を入れて勉強をできるようになったとか、というメリットがある。実は、この時間を活用して、今まで出来なかった資格取得に挑戦する人が増えているのだ。そこで「成果をあげる資格取得」に焦点を当ててみよう。(資格コーディネーター 高島 徹治)


裾野の広い不動産資格

不動産業界には、数多くの資格がある。宅地建物取引士、マンション管理士、管理業務主任者の3大国家資格を皮切りに、その他の民間資格が目白押しである。

例を挙げれば、マンションリフォームマネジャー、相続診断士、不動産仲介士、競売不動産取扱主任者、土地活用プランナー、賃貸不動産経営管理士など、実にバラエティに富んでいる。


信用を高める

これだけ多くの資格が存在しているということは、それだけ不動産の裾野が広い、ということに他ならない。国家資格の他に、これらの資格の一つでも持っているとなると、あなたの信用は、いやましに高まるに違いない。

一般的な不動産の知識だけでなく、相続にも強い、あるいは競売不動産の目利きができるとなると、顧客にいろいろな選択肢を提供できる。「それは専門でないので、調べてからお返事します」というのとは、明らかに差がつくのだ。

だが初めは、そこまで達することは難しいかもしれない。そこでまずは、一つの国家資格を狙ってみよう。これを取るだけで、あなたの仕事ぶりは違ってくるし、周りからの信用も違ってくる。資格を一つ取れば、自分では気づかずとも、今まで以上に幅のある提案ができる。専門化した知識を身につけることで、深みのある提案もできる。これらが、相まって、顧客からの信頼度が高まるのだ。


ハロー効果に恵まれる

資格の効用の切り札は、〝ハロー効果〟である。〝ハロー効果〟とは、ある一つのことに優れていると、他の優れていない分野についても、優れていると錯覚してしまうことをいう。つまり、宅建士の資格を取り、名刺に刷り込んでいると、不動産全部に知悉(ちしつ)していると思われることだ。

そうなると、「これは少し微妙なところがあるので、時間をください」と即答を避けても、「あの資格者が言うのだから、微妙なのだろうな」ということで済んでしまう。

テレビのコメンテーターには、ときどきこの〝ハロー効果〟を悪用して、自分の不得意分野は曖昧なコメントをして、やり過ごしてしまう人を見かけたりする。これは、キャスターの方にも科がある。弁護士に国際金融の話を求めても、土台無理なのだからだ。テレビなどで、弁護士などが良く使われるのには、こうした裏事情もあるようだ。


試験突破の3手法 「高島式3回転学習法」

資格を取得することで、どういう世界が広がるかはわかったが、一にも二にも、試験を突破できなければ、話にならない。そこで、効率の良い勉強法が問題になる。しかし、勉強法といえば、1冊の本ができるほど内容がある。ここでは、もっとも重要な一つの技術だけに絞って紹介しよう。

それは、私がどんな本でも必ずお勧めしている「高島式3回転学習法」だ。この方法では、テキストに対して、3回違った方法でアプローチする。

最初に本やテキストを読む場合は、まず全体を把握することが大切。これには、「サラブレッド学習法」が最適である。


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コロナ禍で10月と12月に2回行われた令和2年度の宅建試験


『住宅新報』2021年3月2日号「仕事に活かす不動産の資格特集」より)

その2へ続く