記事

準備をする

成長への模索続く賃貸市場 カギは在宅ワーク・高齢化・観光 ~その2~

2021.4.26|業務のプロになる

  • 高齢化
  • 観光
記事イメージ

20年は新型コロナウイルスの感染拡大と、それに伴う経済や暮らしに対する強い制限の中で、個人や企業が非常に難しい判断や状況を強いられた1年だった。そして、その状況はまだしばらく続くものと見られている。特に、賃貸住宅市場は昨年の着工数が前年に比べ10%超の減少となるなど、大変厳しい市場環境を余儀なくされている。では、その中で資産活用ビジネスの関連事業者達はどのような取り組みを行い、そして今後の展開を模索しているのかまとめた。結論から述べると特効薬になるような手段はなく、コロナ禍に対応した商品の投入や、ポストコロナを含む今後を見据えた事業を推進するなど地道な取り組みが行われており、それをベースとした成長への模索が続くものと見られる。(住生活ジャーナリスト 田中直輝)

その1へ戻る


大和ハウス 富裕層向け投入

オリジナル外壁を採用

賃貸住宅市場は、コロナ禍で郊外へ人口が流出しているなどとの情報がある一方、三大都市圏の人口密集地を中心に、土地活用ニーズ、居住ニーズは未だに底堅い状況だ。それを支えるのが、増加傾向にある単独世帯やDINKS世帯、更には共働き世帯などだ。そうした状況の中で、大和ハウス工業は「世帯年収700万円以上の高所得者層が家賃10万円以上の物件を求めていることがわかった」と分析しており、昨年7月、彼らをターゲットにした3階建て賃貸住宅商品「グラサ」を発売した。業界最高クラスの高遮音床や高遮音界壁、オリジナル外壁「グラサウォール」などを導入したのが特徴となっている。

グラサウォールは25㍉厚で深い彫りにより豊かな陰影を生み出すことができ、豊富なバリエーションがある。立面的な変化を与える、2階と3階の部屋を張り出すキャンチルーム、アクセントとなるブリーズインルーバーを設け、外観デザインを印象づけている。エントランスは、オートロックなどホテルライクな雰囲気としている。

居住空間については、床は一般的な鉄骨造を上回る遮音性能LL―45」、「LH―60」を持つ「スタンダード仕様」と、RC造のマンションと同等以上「LL―40」「LHー50」を実現した「エクセレント仕様」、界壁は一般的な賃貸住宅を2ランク上回る遮音性能「D―50」を持つ「スタンダード仕様」と、業界最高クラスの遮音性能「D―55」を提案。コロナ禍により上質な空間を求める居住ニーズへの対応力を高めている。