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コロナ禍の資格取得法 業界で注目される資格 ~その1~

2021.4.26|資格取得

  • 勉強法
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活躍する資格者たち 実務が変わる、不動産取引の可能性が広がる

「レッドタイム」設定で時間管理バッチリ
(執筆 資格コーディネーター高島徹治)

在宅勤務は時間に流されないことが大切

コロナ禍の状況下、在宅勤務やテレワークが増えている。いろいろな統計があるだろうが、ここでは人材派遣の業界団体(人材サービス産業協議会)の数字を紹介してみよう。派遣社員を受け入れている企業等にテレワークを認めるか聞いたところ、なんと63%が「認める」と回答したという。派遣労働でさえ、ここまできているのだ。正社員のテレワークは、ある意味常識にさえなっている。(もちろん職種の差や都市圏・地方の差はあるが)
さて、在宅勤務のメリット、デメリットだが、長所は「通勤に無駄な時間を費やさずに済む」「効果の少ない会議等に時間を取られずに済む」などが挙げられる。一方、デメリットは「どうしても気が緩む、したがって時間の管理が難しい」「メンバーとの微妙な点のすり合わせに苦労する」などだろう。
中でも、最大の問題は、時間管理の難しさである。「こわーい」上司の目が光っていないので、これはある意味当然ともいえよう。

1日に1回、キッパリした時間を設定する

そこで提案だが、時間に色を付けてみてはどうだろう。もっと端的にいえば「レッドタイム」の導入である。
レッドとは赤、交通信号でいえば赤、黄、青のうちで、最も重要な表示である。一定の時間を定め、家族間で、ここに踏み込んではならない、という取り決めをする。この時間は、1日の中で最も貴重な時間で、特に在宅勤務をしている人にとっては、何よりも大切な時間である。
このレッドタイムは、家族の誰もが尊重し、足を踏み入れることができない。これを家族中で共有し、誰もが邪魔をしないと約束するのだ。特に、子どもには、よく言い聞かせる必要があるだろう。そのためには、家族会議を開いて、皆が意識を共にすることも必要かもしれない。
そして、この時間は、一日の中の決まった時刻に設ける。さもないと、意識が散漫になり、うやむやになってしまうからだ。
こうしたキッパリした時間を、1日に1回設けることによって、時間管理がしっかりしてくるのだ。在宅勤務は、1日の間に帳尻を合わせれば良い、と考えがちなのが弱点だ。そのうち、そのうちと思っている間に、1日が無為に過ぎてしまったという経験をお持ちの方は多いだろう。その点、決めた時間「レッドタイム」を設ければ、自己管理がしやすくなる。

レッドタイムは、断然、朝が良い

では、1日のうちいつがレッドタイムに向いているのだろうか。これは、断然朝がよい。いや、朝でなくてはダメだと断言してもいい。
朝の頭脳は、真っさらである。昨日までのいろいろと詰め込んだ知識は、いったん払拭されており、いわば白いキャンパスである。だから新しい知識が、真綿に染み込むように吸い込まれていく。
空気だって、朝はいい。朝、太陽の陽光に当たると、夜になってメラニンというホルモンが脳の松果体から出て、ぐっすり安眠できる。そして、このことは、一日25時間になっている人間の体内時計を1時間削って、24時間に合わせてくれるのだ。
第2に、このレッドタイムを、何に使うかが問題になる。使い方は、人それぞれだろうが、「朝一番には、自分にとって、一番楽しいこと、好きなことをする」というのが鉄則である。自分の好きなことなら、早起きも苦にならないし、朝が苦手の人も何とかついて行ける。

資格合格の先に輝かしい未来を想像

私なら、この朝一番のレッドタイムを資格の勉強に充てることをお勧めする。中には資格の勉強を苦手とする人もいるが、そういう人は、ぜひ考えを改めて欲しい。
なぜなら、資格の勉強を核とした業界関連の知識を身につけることは、あなたの将来と密接につながっているからだ。中でも不動産関係には多種多様な資格がある。それがそのまま昇進につながることはないにしても、資格に合格するくらいの知識がないと、将来は厳しいものがある。
反対に、資格を取る先に、自分の輝かしい未来を想像できる人は、資格の勉強を楽しいと思うに違いない。資格の勉強を始める初日に合格体験記を書かせる予備校があったが、そこまでしないまでも、合格証書を手にして「やった」と小躍りしている自分の姿を思い描いてみてはどうだろうか。「朝一番には、自分にとって一番楽しいこと、好きなことをする」ことにつながっていくのではなかろうか。

習慣化するには、3週間続けよう

さて、朝一番をレッドタイムとして設定できたとしよう。しかし、これで安心するのはまだ早い。竜頭蛇尾という言葉があるが、初めこそ勢いがいいものの、だんだん尻つぼみになってしまっては、元も子もないというものだ。
そうではなくて、朝のレッドタイムを習慣として位置付けることが大切である。では、どうするか。人の行動は、3週間、同じことをすれば定着する、つまり習慣化するといわれる。そこで、3週間を目標としよう。
そして、1週間経つたびにご褒美を設ける。ご褒美は、何でもいいが、子どもじゃないのだから、お菓子や何かではない。レッドタイムをお休みして、好きなビートルズを聞いたり、クラシック音楽を鑑賞したり、藤圭子の演歌に涙を流したり、とそこは、人さまざまだ。
なお、レッドタイムを迎えるにあたっての注意点も記しておこう。一つは、明日のスケジュール作りを前夜のうちにやっておくということだ。そして、必要な書籍などを机の上にそろえておくこと。こうすれば、楽しく、スッキリした気分で朝の始動ができる。
もう一つは、することの優先順位を決めておくこと。これをしておくか、おかないかでは、生産性に大きな違いが出てくる。
以上、レッドタイムを設ける意味について、在宅勤務を念頭に述べてきたが、この必要性や意義は、在宅勤務でない場合にももちろん通用する。

絶対必要なオンライン(I C T)の勉強

ところで、最後に、オンラインの勉強の必要性について、書いておこう。「オンライン? そんなものとっくに諦めたよ」「不動産は、なんと言っても対面販売だよ。一にも二にもそれに尽きる」という主に年配の読者に捧げよう。
本紙でもお馴染みのマンション管理士の廣田信子氏が『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』で次のような調査を紹介している。アットホーム社の調査だが、18~50歳の男女412名が回答している。
「申込手続き方法では、賃貸、購入ともに・自宅でスマホやパソコンからウェブフォームに入力、送信(賃貸41・3%、購入33・0%)が最多になっていて、『現地や不動産会社の事務所で書類に記入する』を大きく上回っています」
この他、重要事項の説明など、いくつかのポイントを挙げて、同氏は「不動産仲介業のオンライン化は急速に進むということでしょう」と結論付けておられる。ウカウカできない時代になってきたということだろう。
ちなみに、オンラインの技術をマスターするのは、それほど難しくない。文字の入力さえ身につければ、後は一歩一歩、それぞれの技術を少しずつマスターしていけばよい。焦らなければ、誰にでもできることなのだ。

『住宅新報』2021年1月26日号「キャリアに役立つ資格特集」より)