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「太陽光パネルの火災は水で消せない!」のファクトチェックが証明した3つの課題

2022.4.21|資格取得

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太陽光パネルから火災が発生!


(2022年4月21日追記)
つい先日も住宅用太陽光発電パネルの蓄電池から火災が発生しています。
幸いにも怪我人が出ませんでしたが、このようなニュースが後を絶ちません。

該当ニュースの記事(Yahoo!ニュースより)


太陽光発電パネルのあり方については様々な意見があり、情報がひとり歩きすることも数多くあります。

賛成派・反対派はもちろん、パネル設置の義務化や補助金、電気の買取制度についても議論は広がっています。


その中で、2021年に話題になった「太陽光パネルの火災と消火」のニュースについて詳しく解説していきたいと思います。


SNSで拡散された「太陽光パネル火災」

”何度も言ってますが、ソーラーパネル火災は水での消火が不可能です。東京みたいな密集地で火を出したら、一体どうなるのか。/誰でも想像が付くと思いますね。”
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引用:Twitterより


これは、小池百合子東京都知事が発表した「都内で新築する住宅に太陽光発電設備の設置義務づけを検討」という新聞記事に対して、2021年10月2日にツイートされたものです。

ソーラパネルが炎上しているTikTok動画が載せられ、SNS上では「ソーラーパネルの火災は水で消えない」という情報が拡散されました。

ところが、この情報は全くの誤りであることが判明します。


太陽光パネル火事は水で消化できない?

毎日新聞社はこの情報に対し取材を行いました。

取材に対し総務省消防庁消防救急課は

「他の火災と同様に放水で消火している。太陽光パネルだから水を使えないという事実はない。太陽光パネルを設置した住宅火災の放水消火は各消防本部で普通に実施している。」

と回答しています。

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※毎日新聞記事より


感電を伴うために注意は必要ではあるものの、「水で消化ができない」という情報はまったくのデマで、その情報だけがSNSで一人歩きしてしまったのです。

(冒頭のニュースでも放水消化している様子が伺えます)


現在でも太陽光パネル火災に関連するツイートはかなりの数があります。
まだまだ情報のひとり歩きの「消化」はできていないようですね。

太陽光パネル火災に関するツイート一覧


ファクトチェックが掘り起こした3つの課題

毎日新聞社が実施したファクトチェックは、太陽光パネルについての課題を再認識させてくれました。

(ちなみにファクトチェックとは、Twitterなどで広がっている情報が事実に基づいているかどうかを調査・取材して、正確な情報をみなさんに共有することです。 ひとことで言うと「デマ消し」ですね。)

課題1:太陽光パネル火災件数の増加

消費者安全調査員会によると、太陽光発電パネルに関係する火災は2008年〜2017年までに127件も発生しています。これは住宅用パネルのみの数字のため、事業用ビルなどの火災を含むとさらに件数が増します。

火災の原因は、太陽光パネル本体、ケーブル、パワーコンディショナーから発生したものなど複数に及びます。

クリーンエネルギーの代名詞とも言われる太陽光。
なぜ、これほどの数の火災が太陽光パネルで発生するのでしょうか?


課題2:かつて急速に設置された太陽光パネル

2000年以降、コスト低下の成果が出て太陽光パネルが一般的に認知されはじめました。

2011年の東日本大震災では福島原発事故の影響で、原子力にかわるエネルギー源として改めて太陽光発電の価値を見出されます。

そして、2012年7月に固定価格買い取り制度が制定されて以来、太陽光発電設備は全国に急速に増加しました。
以下のグラフをご覧ください。