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コロナ禍の不動産投資市場 正しい情報収集で知見の向上を ~その2~

2021.8.29|業界の知識を深める

  • 投資
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コロナ禍で市況はどう変わるのか

新型コロナウイルスの感染拡大によって多方面に影響が出ていますが、それは、不動産投資市場においても例外ではありません。現に、東京都心では、リモートワークの普及に伴ってオフィスを閉鎖した企業が増えているほか、不動産そのものの平均賃料や空室率に影響が現れ始めています。これから不動産投資を検討していた人にとっては、今後の不動産投資市場の動向がどのように展開していくのか注視する状況がまだしばらく続くでしょう。今回は、コロナをきっかけにどのように不動産投資市場が変化し、今後どういったことに気を付けていくべきなのか考察する。(ライター ・白倉 友里恵)

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運用のメリット・デメリット

コロナ禍における不動産投資市場についてみてきましたが、ここでは、コロナ禍における不動産投資のメリットとデメリットについて確認していきましょう。

メリットとして、コロナによってワンルームマンションへの入居を検討している人が一定数いるほか、団信の加入によってコロナに罹患した場合でも、リスク回避が可能であることが挙げられます。

まず、さきほどコロナ禍で東京から他県への転出者が増加傾向にあると述べましたが、その一方で、「できるだけ満員電車に乗っている時間を減らしたい」「オフィスまで徒歩か自転車で行ける距離に住みたい」といった要望が高まっていることもまた事実です。そのため、都心部におけるワンルームマンション投資に対する需要は今後も続くと見られています。

ワンルームマンション投資は、一棟買い投資に比べると利回りが高くはないものの、安定した収入を得やすく、比較的に低リスクであることが特徴です。そうしたことからも、ワンルームマンション投資は、これからの資産形成を考えている若い人たちでも始めやすい投資といえます。

また、不動産をローンで購入しようとしている場合、基本的には団体信用生命保険(以下、団信)へ加入しなければなりません。団信は、住宅ローンの債務者がローン返済中に亡くなってしまう、あるいは高度障害状態に陥ってしまった場合などにその保険金から住宅ローンの残債が支払われる保険です。

新型コロナウイルスの流行が収束しない昨今、万が一コロナに罹患してしまった場合でも団信に加入しておくことで、ある程度のリスク回避が望めるでしょう。そして、新型コロナウイルスに限った話ではありませんが、株式投資等に比べ経済動向の影響を受けにくいのも不動産投資の強みといえます。


管理コストの増加に注意

これに対して、不動産投資のデメリットとしては、管理コストの増加が挙げられます。新型コロナウイルスの感染防止対策として、共用部の清掃・消毒をこれまで以上に徹底する必要があるほか、そもそもの清掃回数を増やすなどといった対応策を取らざるを得ないこともあるでしょう。

また、コロナ前に比較的人気を集めていた共用部が多いタイプのマンションではなく、共用部があまりないマンションやメゾネットタイプのマンションに注目してみるのも一つの手かもしれません。

なお、テナントやホテルといった物件では、居住用不動産と比較すると利回りが高くなりますが、新型コロナウイルスの影響によって稼働率が大幅に低下しており、現時点でテナント投資を始めるのはリスクが高いといえます。